はじめに
ヴィンテージスタイルは、注文住宅を考えている人や、お部屋のリノベーションをしたい人が魅力的なお家を作るためのアイディアの一つです。
このコラムでは、「ヴィンテージな家づくりに興味がある」、「憧れているけどやり方が分からない」といった初心者の方でも簡単にヴィンテージスタイルを家づくりに取り入れるコツやポイントなどをご紹介します。
1.ヴィンテージとは?
元々はワインの醸造した年や、出来の良かった特別なワインを指す言葉で、そこから転用して「由緒ある名品」「古くて価値があるもの」「年代物のアイテム」などを表す言葉として日本では広く浸透しています。時代を超えて受け継がれてきたヴィンテージの品々は、物語のような古き良き味わい深さが魅力です。
そんな魅力的に溢れるヴィンテージのアイテムですが、その言葉の意味通り価値が高いため、インテリアの全てに利用するには予算的に難しいということも。
しかし、最近のヴィンテージスタイルの人気に伴い、ヴィンテージ風の家具や建材などの商品が増えたことで、ローコストでもヴィンテージスタイルのお家づくりをしやすくなりました。
全体的には「ヴィンテージ風」の新しい物で揃えつつ、ポイントでこだわりのヴィンテージアイテムを使うなど、 組み合わせ次第で、自分の予算にあわせながら、理想のヴィンテージスタイルの家づくりを楽しむことができます。
しかし、最近のヴィンテージスタイルの人気に伴い、ヴィンテージ風の家具や建材などの商品が増えたことで、ローコストでもヴィンテージスタイルのお家づくりをしやすくなりました。
全体的には「ヴィンテージ風」の新しい物で揃えつつ、ポイントでこだわりのヴィンテージアイテムを使うなど、 組み合わせ次第で、自分の予算にあわせながら、理想のヴィンテージスタイルの家づくりを楽しむことができます。
TIPS.
『アンティークとヴィンテージ』
ヴィンテージと似た言葉として、アンティークという言葉も耳にすることがあるのではないでしょうか。アンティークとヴィンテージの違いは、経過年数の違いです。
アンティークは「100年以上」経過したもので、長い歴史と希少価値があるのが特徴であるのに対して、ヴィンテージは「20年以上」経過していて、「100年未満」のものを指します。比較的新しいですが、時を経て独自の魅力と風格を持っています。
どちらも過去の時代を代表しており、時代の背景やデザイン、職人の技術の違いを楽しむことができます。
『アンティークとヴィンテージ』
ヴィンテージと似た言葉として、アンティークという言葉も耳にすることがあるのではないでしょうか。アンティークとヴィンテージの違いは、経過年数の違いです。
アンティークは「100年以上」経過したもので、長い歴史と希少価値があるのが特徴であるのに対して、ヴィンテージは「20年以上」経過していて、「100年未満」のものを指します。比較的新しいですが、時を経て独自の魅力と風格を持っています。
どちらも過去の時代を代表しており、時代の背景やデザイン、職人の技術の違いを楽しむことができます。
2.ヴィンテージスタイルの家づくりのポイント
理想のヴィンテージスタイルのお家を作るには、現代のものを取り入れながらも、どこか懐かしさを感じる雰囲気を表現できるように、素材感や色などの組み合わせを決めることが大切です。
そこで、理想のヴィンテージスタイルのお家を作るための、 内装の素材や色の組み合わせや、インテリアアイテムなどを選ぶポイントをご紹介します。
point.1_素材感・色
①マットな質感、タイル、レザー、レンガ調
床は大理石のような艶のある物よりさせるマットな質感の木目調。人口樹脂等のフラットなものより凹凸のあるタイル素材。しっとりした質感のあるレザーなど。
素材のもつ特色を、床や壁のクロスなどを取り入れることでヴィンテージな雰囲気を演出できます。アクセントとして一部分に取り入れるだけでもお部屋の印象をガラッと変えられます。
また、天然木のように自然なデザインだけどお手入れは楽ちんなフロア材や、レンガ調・コンクリート・左官壁風の汚れや傷に強いクロスなど、おしゃれさと機能を兼ね備えた家づくりの素材がたくさん開発されていて、おしゃれな雰囲気はもちろん、使いやすさも追及したい方におすすめです。
②木材(木製アイテム)
床だけでなく、健具やインテリアに木製のアイテムを取り入れると、自然な温かみのある雰囲気にできる為おすすめです。
さらに木製アイテムの中でも、明るい色合いのものよりも、深みのある色の方が古くから使っていたかのような趣があるので、空間に重厚感を加えられます。
③重厚感のある色
グレー、ブラック、濃いブラウン系、ダークグリーンなど、ダークカラーを使用することで時代を感じさせる重厚感を演出することができます。
重めの色ばかりだと、お部屋の雰囲気が暗くなりすぎてしまうので、アクセントクロスやインテリアで温かみのある差し色を加えたり、観葉植物を飾ったりして、全体的な色味を調整してバランスを取ります。
色のバランスをとるのが難しいとい場合には、エイジング感のある木目のフロア+白い壁+くすみ感のある差し色1~2色+ブラックアイアン又は真鍮を使った小物で整えます。
TIPS.
『差し色の違いで異なるスタイルに。』
ビビットカラーを使用すると、現代的な鮮やかさが加わる為、ヴィンテージスタイルとは違った明るい楽しい雰囲気になります。
『差し色の違いで異なるスタイルに。』
ビビットカラーを使用すると、現代的な鮮やかさが加わる為、ヴィンテージスタイルとは違った明るい楽しい雰囲気になります。
point.2_インテリア
①ハンギング
観葉植物などのアイテムを吊り下げることで、天井や壁などのスペースもおしゃれに飾ることができます。
画像にもあるドライフラワーは、様々なヴィンテージスタイルにミックスして取り入れられ、レトロな雰囲気をだすことができ、おすすめです。
②ライト
ヴィンテージスタイルには欠かせないアイテムの一つです。シェード(傘)の素材一つをとっても、真鍮やソーダガラス、ステンドガラス、布など様々。ライト一つで、お部屋の印象も大きく変わります。
画像の星をモチーフにしたペンダントライトはパッと目が惹かれるデザインで、可愛らしすぎない大人可愛い雰囲気が人気です。(LT-4315)
TIPS.
『手作り感のあるガラスのブラケット』
ヴィンテージ感を高めるアイテムとして、ガラスと真鍮のブラケットライトもおすすめです。
手作り感がレトロな印象を演出するほかにも、ガラスが生み出すヒカリの形がより趣深い空間にしてくれます。 (LT-4186)
『手作り感のあるガラスのブラケット』
ヴィンテージ感を高めるアイテムとして、ガラスと真鍮のブラケットライトもおすすめです。
手作り感がレトロな印象を演出するほかにも、ガラスが生み出すヒカリの形がより趣深い空間にしてくれます。 (LT-4186)
③カーペットラグ
インテリアの要とも言われており、好みのスタイルに合わせた柄・素材・形などを選んで、床に大きく取り入れることができます。
その分、周りもインテリアとも調和するようなカラー選びも重要になっています。
- ペルシャ絨毯
手織り絨毯の、最高峰ともいわれるペルシャ絨毯の繊細で緻密な模様をモチーフにしたラグは、敷くだけでも存在感があります。- シャギーラグ
毛足の長さが約25mm以上の太い糸を粗目に打ち込んでいるシャギーラグは、「もふもふ」とした触り心地が特徴です。シンプルなワンカラーなら個性的なインテリアと合わせやすいだけでなく、柔らかい毛並みの風合いが高級感を演出してくれます。
3.4種類のヴィンテージスタイル
ヴィンテージスタイルという大きな枠の中には、アメリカン、ナチュラルなど、さまざまなスタイルがあります。
ここでは、弊社が取り扱った注文住宅やリフォーム・リノベーションで多くの取り入れられているヴィンテージスタイルの中から人気の4つをご紹介します。
①ナチュラルヴィンテージ
「自然」な素材を取り入れた、ヴィンテージ王道のデザインスタイル。
明るい色合いと温かみのあるカラーの内装に、観葉植物や古材・手作り風のインテリアなど、時代を感じさせるアイテムを組み合わせることで生まれる、軽やかで居心地の良い空間が特徴です。
床には白~明るいブラウンの木目、壁にはホワイト系を用いるとナチュラルテイスト特有の軽やかな 雰囲気を出せます。差し色はくすみのあるグリーンやイエロー、グレーなど、明るい色が多い内装に は、お部屋を広く見せる効果もあります。
②ブルックリン
アメリカのニューヨーク「ブルックリン」発祥のデザインスタイル。工業的な要素を取り入れたクールな内装です。
主にブルックリンの地下鉄の壁のような、レンガ壁や、ブラックアイアンやコンクリートなど無機質・工業的な素材が使用されて、ヴィンテージな雰囲気と都会的な空間が融合しています。カフェなどでもよく取り入れられているこのデザインスタイルは、男女を問わず人気があります。
③ミッドセンチュリー
1940年から1960年に流行した、アメリカ発祥のデザインスタイル。
重厚感のあるブラウンの木の素材をベースに、明るい差し色クロスや、当時流行したミニマムシンプルな家具、曲線を用いたユニークなデザインのインテリアなどが並びます。
色鮮やかな色彩と、技術の発展がもたらした斬新なデザインの組み合わせによって、時代のエネルギーと楽観主義が組み合わさった生き生きとした雰囲気があるデザインスタイルです。
④ノスタルジック/レトロ
1960年から1990年、昭和の時代にあったような昔の懐かしさを感じさせるデザインスタイル。 レトロな雰囲気に欠かせない木の素材は懐かしさを感じる濃いブラウン。重くなりすぎないようホワイト系の壁でまとめます。
差し色には、少しくすんだ赤やオレンジ・緑など優しい優しい色合いをプラス。また、古いものと新しいものを合わせたり、和と洋をミックスさせたりすると、より昭和っぽい昔ながらの温かみや居心地の良さのある空間になります。
4.ヒカリ企画「わが家」のヴィンテージスタイル 3選
ヒカリ企画が手掛ける「わが家」では、ローコストでデザイン性の高い注文住宅やリノベーション建築・施工を行っております。
ここでは、「わが家」が得意としているヴィンテージスタイルで建物だけでなく家具や照明もトータルコーディネートをした、注文住宅モデルハウスの施工例を3つご紹介します。
1.米軍ハウスライクなアメリカンヴィンテージの家
・ホワイトをメインにした広々リビング
米軍ハウス特有の広々感を出すために、オープンキッチンを採用。 壁クロスは空間を明るく広々と見せてくれるホワイトをメインにしています。海外風の建築スタイルで人気の腰壁は、ホワイトの羽目板風クロスで再現しました。
米軍ハウスは平屋で高い天井も特徴のひとつ。折上天井+シーリングファンや、吹抜けのリビング階段を取り入れることで、一般的な2階建ての注文住宅でも米軍ハウスライクな雰囲気を作ることができます。
・白い空間に温かみのあるヴィンテージ要素をプラス。
ホワイトを基調とした爽やかな天井・壁に対して、床や建具は濃いブラウンの木製アイテムにすることで、ヴィンテージ感を演出。
さらに、無垢材もルーバー扉や有孔ボード、タイルなどのレトロな雰囲気を持つアイテムと、暖色系の照明を組み合わせることで、爽やかな中にも温もりと懐かしさを感じる空にしました。
2.北欧風×ヴィンテージの家
・日本のサイディング外壁で輸入住宅のような佇まいを。
北欧スウェーデンの伝統的な赤の家をお手本に、サイディングの外壁を使ってデザイン。
三角形の形が見える妻屋根や、立体感を出してくれるカバードポーチ、窓の縁などを飾る白いモールディングなど、一つ一つ欠かすことのできない要素となっています。
・内装は北欧モダンではなく、北欧ヴィンテージ。
布製のランプシェードや、木の調度品、くすみ感のあるアクセントカラー、エイジング加工がされた建具など、北欧スタイルのメジャーアイテムである木や布を使った、インテリアを取り入れつつ、味わい深いヴィンテージ要素のあるコーディネートとなっています。
3.Rustic american vintage.
・古くて素朴な雰囲気が魅力のリビング
年代を重ねたチェリー木材のような深い飴色のフロア、腰壁クロス、木製建具。
重厚感のあるそれらの木製アイテムと合わせる、壁や天井を包む壁は、あえて少しくすみを選んだホワイトのクロスに。
さらに、ハンキングで飾ったグリーンや、落ち着いたくすみのあるグリーン・オレンジのインテリアがあるリビングは、ここだけゆっくりと時間が流れているような、古くて素朴な魅力のある雰囲気があります。
・昔ながらのデザインクロスやタイル。
暖色のペンダントライトが照らすキッチンは、リビングから見た時とまるで洞穴の中にある、お洒落なカフェのような雰囲気、キッチン壁を彩る窯変タイルは、大量生産品では味わえない美しい色ムラと艶感があり、一般的なシステムキッチンもグレードの高い設備の様に感じられます。
他にも、クラシカルな植物柄、クロス×パーケットフロアなど、素朴で懐かしみのある組み合わせでヴィンテージ感のある空間を作っています。
5.まとめ
このコラムが注文住宅・リノベーション・リフォームを考えている方、ヴィンテージスタイルに興味がある方などに、少しでも参考になると幸いです。
ヒカリ企画『わが家』では、ヴィンテージスタイルをテーマにした施工例が多いので施工例集ページもぜひ参考にご覧ください。実際に見学ができる施工例も続々と建築しておりますので、ご興味のある方は、わが家特設ページなどから情報をチェックしてみてください!
2024.09.14